弊社の防災食
一般的に企業では勤務時間中の災害に備えて、全従業員の3日分の飲食料の備蓄をします。弊社も例にもれず常に備蓄はしていましたが、実際の被災を想定した訓練をできずにいました。
そこでこの度、新型コロナウィルスの規制も落ち着き、そしてここ最近の日本各所での地震発生を受けて、防災食の体験を行う運びとなりました。
弊社の防災食の例
朝)ソフトパン(缶詰)
昼)アルファ米(白米)+カレー(缶詰)+野菜ジュース
夜)アルファ米(わかめ)+焼鳥(缶詰)
体験会準備
事前に参加不参加をLINEWORKSでアンケートを取ったところ、新型コロナウィルスの心配などもあったためか、参加者は全体の1/3程度にとどまりました。
当日準備では慣れないことも多々あり、想像以上の時間と労力がかかります。また、準備する側を経験し、足りない物や必要労力などもわかりました。
実際の準備で確認できたこと
・1食あたりに必要な水の量
・水の沸く時間
・準備するべき適切な鍋、やかんの大きさ
・各種段取り
防災食体験会
体験希望者は自分でアルファ米にお湯を注ぎ、缶詰を湯煎します。炊けた米はかなりのボリュームがあり、十分満足感のある量でした。
実際被災した場合には贅沢など言えませんが、もう少しおかずがあるといいなと感じたため、次回備蓄購入時の参考にします。
米が炊けるまでに食べたソフトパン(缶詰)も防災食としては破格のおいしさでしたが、口の中の水分は持っていかれるため、必要以上の水分が消費されるかもしれません。
また、一番の問題はごみの処理に関してです。
弊社では保存期間を優先して缶詰の備蓄を中心にしていました。
しかし、被災時には自由に使える水にも限りがあり、食べ終わった缶詰を水洗なしで長期保管する可能性もあります。これでは夏場などでは悪臭が発生してしまいます。
最近は5年保存可能なレトルトパウチなども出ているので、今後はそちらにシフトしていき、食べ終わったアルファ米のジッパー付き容器に封入して処分するのがよいという知見を得られました。
体験会でわかったこと
・アルファ米はすぐには食べられない(15分)
・アルファ米は意外と多い(お茶碗軽く2杯分)
・白米だとおかずがたくさん必要なので、味付きご飯がベター
・焼鳥缶は中身結構スカスカ←味は結構おいしい
・ゴミの処理方法は事前に徹底的な打ち合せが必要
・アルファ米の容器は悪臭対策に使える
今回体験会は非常に有意義なものとなりました。
良かった所、悪かった所がわかり、実際の被災時の対応に少し自信を持つこともできました。
備蓄は入替が必要なため今後も定期的に体験会を実施し、備え”続け”ることが大切だと感じました。