大森工場協会YMクラブ 熊本企業見学交流会

3/16熊本の企業(工場)様3社を見学させていただきました!

20180316_090703
 久々の投稿となります。
先日、私の所属する大森工場協会YMクラブの月例会にて、熊本の企業様の見学・交流会の機会がありました。
震災の影響もまだ残り忙しい中、快く見学を受け入れていただき本当にありがとうございました。

 当日朝6:30、YMクラブ会員が羽田に集まりました。
みなさん前日までお忙しかったようで、すでに少し疲れ気味…。そう言う私もなれない早起きと羽田までの移動でだいぶ疲れました。

 飛行機は何も問題なく熊本に到着。
立体のくまモンは出迎えてくれませんでしたが、張りぼて発見。
その日東京は少し暑いくらいの気候でしたが、熊本は雨も降り、気温もかなり下回っていました。
マイクロバスに乗り込み最初の見学先へ…。

1社目、アートキャンディー株式会社様

20180316_101131
 最初に見学させていただいたのは、ケーキ等の上に乗せる砂糖菓子の人形の生産工場でした。
こういったものは自動化が難しいようで、手作業の部分が多く、地元の多くの女性が黙々と人形を作り上げていました。
私が「やはり、効率のために流れ作業で、1人は同じ作業の繰り返しですか?」と質問したところ、この工場では1種類の人形を最初から最後まで1人で完成させるとのこと。
何でも、その方が責任感を持ち、品質が大きく向上するそうです。そして何より離職率がだいぶ低くなるとのこと。やはり1日中目を付けるだけ等というのは、精神的負担が大きいようです。20180316_095116

2社目、ナカヤマ精密株式会社様

 こちらは1社目とは打って変わり、精密機械部品の生産工場でした。
ライン上でのパーツの吸着部分の製品など、μ(マイクロ)どころかn(ナノ)を追っているような、超精密という言葉がぴったりな製品ばかりでした。機械も新しいものばかりで、設備投資に余念がありませんでした。
従業員のみなさんも指導が行き届いているようで、挨拶はもちろん、5S活動も徹底していました。

 また、企業の方針として、「機械でいいものを作るには、まず手作業を覚える」といったものがあり、研修として4日間みっちり、やすりによる平面仕上げや、ドリル研磨を叩き込まれます。研修は上限4人と決まっていて、1人1人に目が行き届くようになっており、また、少人数なので自然と仲間意識が芽生え、バラバラの部署に戻った後も良好な関係が続き、スムーズな仕事につながるようです。
一緒に見学した会員も私も、「うちの従業員にも受けさせたい、むしろまず自分が受けたい」といった感想です。

IMG_1655

3社目、株式会社富田鉄工様

20180316_160517
 最後に見学させていただいたのは、先ほどの微細加工から変わり、超大型の加工現場でした。
工場内には横中ぐりフライスといわれる工作機械が2台あり、弊社で使うようなストローク数百mmといった規模の物とは違い、数十mといった物でした。
鉄骨等の溶接でフレームを作ったり、車のパーツの曲げ加工だったりと、生産されている種類も多岐にわたります。大きい(重い)物になると、20tを超える製品もあるとのこと…。
大田区内ではトップクラスに大物の加工をしていた1人の会員も、今後は大きい顔できないとぼやいていました(笑)
IMG_1666

まとめ

 今回の見学交流会に熊本が選ばれたのは、やはり震災の影響があるためです。
熊本の企業様たちがいかにして震災を乗り越えたのか、そして現状は…。
明日は我が身といいますが、東京も大地震がいつ起きてもおかしくないと言われていますので、明日ですらなく、次の瞬間かもしれません。
見学を受け入れてくださった3社様はみなさん震災の影響で、建物が半壊してしまったり、地割れが工場の真ん中にできてしまったり、機械が吹っ飛んでしまったりと、本当に苦労されたようです。
3社様ともがおっしゃっていたのは「震災の次の日工場を見に行き変わり果てた姿を見て、もうお終いだと思った。でも、多くの社員が復旧に駆けつけてくれたことから、もう一度1から頑張ろうと思えた」ということでした。
震災に見舞われることは決して幸せなこととは言えませんが、みんなで協力して乗り越えるということを経験し、より強い企業になったのではないでしょうか。自分たちが守ったという自信は、日常ではなかなか手に入らないものだと思います。

 今回3社様の震災の話をお聴きし心に残ったのは、富田鉄工様の「(震災に対して)いくら準備しても絶対に万全にはならない、なぜなら経験していないから。しかし、全く準備しないよりはまし」というものでした。アートキャンディー様は混乱の少ない連絡網が重要だと、ナカヤマ精密様は機械の設置方法の検討が重要だと、そして富田鉄工様はまず十分な水が必要だと。
パッシブセーフティーとアクティブセーフティーという言葉がありますが、被害を最小限に留める対策と被害を起こさない対策、両面からの対策を日ごろから考え、常に改善・改良していくことが重要だと感じました。

懇親会

IMG_1679
 企業の交流会といえば懇親会ですね。今回も例にもれず飲みです。
窓から修復中の熊本城を視界に収めつつ、馬刺し、からし蓮根等をいただきました。
懇親会は熊本県ものづくり工業会の皆さんがセッティングしてくださり、至れり尽くせりでした。
1社ずつ自己紹介をしたり、お互いの地域の現状の情報交換をしたりと大変有意義な時間でした。

 見学させていただいた3社様、熊本県ものづくり工業会のみなさま、本当にありがとうございました!